丸篤農園では2年前の春から畑に牛フン堆肥を入れています。
その効果は覿面で、とうもろこしをはじめ家庭菜園でつくっている野菜もものすごくよいものが簡単にできるようになりました。(写真は昨年の春の様子)

というわけで、実際に牛フン堆肥を使ってみてこれはぜひ皆さんにもおすすめしないとと思いましたので、以下にいろいろ書いていこうと思います。
まずは牛フン堆肥のメリットですが、それは以下のとおりです。
- 乾きやすい土質になる
- 草が削りやすい、抜きやすい
- 土が軽くなり作業がしやすい
- 作物が良く育つ
牛フン堆肥のメリットはとにかく乾きやすい畑ができることです(明渠などによる排水が前提です)。そのため畝の成型や草削りなど、作業性も抜群です。それから、堆肥自体の肥料効果、化成肥料などの保肥効果、微生物が増える、などによる土の肥沃化。通気性が良いために地温が上がるということからも作物はグングン育つようになります。
私は2年間で1㎡につき50Lくらい(乾重で10kgくらい?)牛フン堆肥を入れました。
もともと作物の出来の悪い有機質の乏しい畑だったので、これくらいどっさり入れましたが、
これで見違えるように良い土質になりました。
よく、堆肥は土に混ぜて使う、という記述を見かけますが、うちは全然混ぜずに畑の表面に均して分厚いマルチのようにして使っています。その後、畑をいじっているうちに徐々に土に混ざっていく感じです。これだけで野菜の出来が全然違います。
一応、世間的に言われている牛フン堆肥のデメリットを上げておきます。
- 肥が効きすぎる
- 塩分が多い
- 病気が出る
- 残留抗生物質が心配
...とはいえ、私は上記のデメリットを実感したことはなく、まあ、あまり気にしなくてよいのではないかなと思っています。
デメリットとして私自身が実感したのは、上記したことよりもむしろ、畑が乾きすぎる(発芽の時だけちょっと苦労する。それより後は問題なし)ということと、雑草の種を持ち込む(シロツメクサとカラスノエンドウがよく生えてくるのでマメに除去する)ということでした。いずれにしても、畑の管理のしやすさと野菜の出来がグッとよくなることを考えれば全然大した問題ではありません。
ちなみに、実際に畑に入れた牛フン堆肥はまだけっこう強い臭いのある未熟堆肥でした。これを畑に撒いて、長いときで3か月、短くて1か月待ってから作付けをしましたが、とくに問題はありませんでした。未熟堆肥でも一度カリカリに乾いてしまうと、その後は問題なく使えるように感じます。